院長挨拶
はじめまして。このたびご縁があり、ふじみ野で内視鏡専門の内科クリニックを開院することになりました、院長の小林泰輔と申します。
私はこれまで、大学病院や総合病院で各臓器別内科・小児科・皮膚科・産婦人科などの幅広い研修を受けた後、消化器内科を専攻し、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肛門、肝臓・胆嚢・胆管・膵臓といったおなかに関わる急性疾患やがん、難病など様々な病気を診療してきました。
私が特に専門的に取り組んできた病気の一つとして、早期消化管がんの治療があります。早期消化管がんとは、早期食道がん、早期胃がん、早期大腸がんのことで、多くは無症状、いずれも内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)で発見可能な病気です。この段階で見つかれば、内視鏡で切除できますので、おなかを切らずに完治することが可能です。この病気をそのまま放っておくと進行がんになりますが、進行がんの場合は手術などで治る場合もあれば、様々な治療を行っても残念ながら最終的に治らない場合もあります。従って、早期消化管がんの診療に関わっていると、いかに発見されるタイミングが重要であるかということに気付かされます。
胃がんの生涯罹患リスクは男性で9人に1人、女性で19人に1人、大腸がんの生涯罹患リスクは男性で11人に1人、女性で13人に1人であり、両者ともに非常にありふれた病気の1つと言えます。あなたの将来において具体的にいつ、どんながんができるのかということまでは誰にも分かりませんが、ある程度、がんのなりやすさというのはひとりひとりの特徴から推測できます(リスク因子と言います)。大雑把に一言で述べると、食道がんは飲酒・喫煙歴がある人、胃がんは慢性胃炎(萎縮性胃炎とも言います)がある人、大腸がんは大腸ポリープがある人です。なお慢性胃炎に対しては、まずピロリ菌の除菌治療を行いますが、それだけでは将来の胃がんリスクをゼロにすることはできませんので、除菌後胃炎に対しても年1回の胃カメラの定期フォローが大切です。大腸ポリープの多くは良性ですが、一部に悪性の早期大腸がんが含まれています。当院では大腸カメラの際に大腸ポリープを発見したら、その場でポリープを切除できます。大腸ポリープを放っておくと一部はがん化しますので、ポリープ切除は究極のがん予防でもあります。大腸ポリープができやすい人はポリープ切除後も大腸カメラの定期的フォロー(*1-3年。人によります)が大切です。
皆さんにお伝えしたいことは、第一に内視鏡検査をまだ受けたことがない方は是非一度受けて頂きたいということ。初めての方、無症状の方は、まず胃がん検診、大腸がん検診、胃腸ドックをご利用頂いてもよいと思います。検診結果が陽性であれば内視鏡検査をお勧めします。検診結果が陰性でもご心配な方はいつでもご相談ください。第二としては、問診や内視鏡検査の結果を踏まえ、継続的なフォローが望ましい方には、定期的に内視鏡検査を受けることが早期発見・早期治療のために重要であるということです。
病院でしか診ることができないと思われがちな胃がんや大腸がんについても気軽に相談できる、かかりつけ医でありたいという思いが、クリニック開業を決めた理由の1つです。早期消化管がんの早期発見・早期治療のためには、がんになりやすい人が、質の高い内視鏡検査を受けることによって可能となります。単なる内視鏡検査ではなく、早期消化管がんの診断や治療に精通した経験豊富な医師による精緻なNBI拡大内視鏡診断によってこそ、検査の質が担保されるのです。
内視鏡検査というと、つらそう、大変そう、怖い、嫌だというマイナスイメージをお持ちの方や、恥ずかしい、緊張してしまうといった不安や心配もあるかと思います。当院では、安心して内視鏡検査を受けて頂くために、完全予約制となっています。WEBや電話から予約が可能です。また、できる限り痛みやつらさに配慮した内視鏡検査を受けて頂くことが可能となっており、ご希望に応じて鎮静薬を注射し、ほとんどウトウトしているうちに検査は終わります。検査が終わった後は鎮静薬の効果が覚めるまで検査用ベッドで30-60分程度、休んで頂いてから帰宅となります。鎮静薬を注射しない場合も、胃カメラには楽に受けるために多少のコツがあり、お教えします。大腸カメラは多くの方はつらくはないのですが、一部で腸が長い方や癒着がある方は痛みを伴うことがありますので、そういった方には当院では内視鏡スコープの中でも最も細いスコープを使用して検査を受けることも可能です。また、大腸カメラを受けるためには、ご自宅で前処置用の下剤を服用しなければなりませんが、味や量が異なる2つの下剤を事前に選べるようになっています。あとは、胃カメラと大腸カメラを同日に両方受けて頂くことも可能です。もちろん別々の日に受けることもできますが、同じ日に検査を受けられることで、食事を抜くのが1日で済むことや来院も2日に分けなくて済みます。仕事が忙しい方は、土曜日も内視鏡検査を行っていますので、良かったらご利用ください。
たった1年に一度あるいは2-3年に一度あるかどうかの検査です。検査を受けてよかったなと、何よりも安心・満足して頂けるよう、院長ならびにスタッフ一同チーム一丸となって、心を込めて親切・丁寧に対応いたします。
さらに、私がもう1つ専門として取り組んできた病気に、潰瘍性大腸炎があります。近年、この病気にかかる方が飛躍的に増加してきており、いまだ原因不明の病気ではありますが、10年以上前と比べ患者さんにとって朗報なのは、治療が格段に進歩してきていることです。この病気は10歳代や20-30歳代といった若い方が多く、学業や就職、結婚・出産などの重要なライフイベントと重なる時期でもあります。そのため、仕事や家事・育児など普段の生活をしながら、いかにこの病気とうまく付き合っていくかという課題に直面することも多く経験されます。一方で、近年は高齢の方もこの病気にかかることが増えてきており、持病などのために治療に工夫が必要となるケースもあります。症状が重くなり、生活維持ができなくなってしまうと入院を要することもありますが、できる限り忙しい生活に著しい支障をきたさずに、外来通院治療でいかに病勢をコントロールしていくかという視点が重要になってきます。この病気は現代の医療においても治癒することはできませんので、病勢が落ち着いてからも、きちんと治療を継続的に受け、再燃しないよう予防・維持していくことが、慢性疾患であるこの病気にとってはとても大切な考え方といえます。私は大学病院や総合病院で潰瘍性大腸炎の患者さんの診療を数多く経験してきました。しかし病院の外来診察日が週何回までの午前または午後と限定されていたり、勤務先の転勤を何回か経てきたりしたため、どうしてもひとりひとりの患者さんのニーズに合わせたり継続的に見続けたりすることができませんでした。従って、これからはクリニックですので何曜日でも(土曜日も診療していますので学校や仕事を通院のために休まなくても大丈夫です)来たい時にいつでも診療を受けることができ、継続的にフォローし関わっていくことができますので、安心して通い続けて頂くことができると思います。
もちろん高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の予防や治療にも対応しておりますし、喘息や片頭痛、便秘症、不眠症などの一般内科外来診療にも対応しております。
これから地域の皆さんのお役に立てるように、末永く医療を通じた社会貢献を行って参りたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
院長 小林 泰輔
経歴
- 聖光学院高等学校卒業
- 昭和大学医学部卒業
- 埼玉医科大学病院初期研修医
- 埼玉医科大学国際医療センター
- 湘南鎌倉総合病院
- 埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科
- 佐久医療センター内視鏡内科
- 東松山医師会病院
- 行田総合病院
- 彩の国東大宮メディカルセンター
- ふじみ野 消化器・内視鏡内科クリニックを開業
資格
- 医学博士
- 総合内科専門医
- 消化器病専門医
- 消化器内視鏡専門医
- 肝臓専門医
- 難病指定医
- 小児慢性特定疾病指定医
所属学会
- 日本内科学会
- 日本消化器病学会
- 日本消化器内視鏡学会
- 日本肝臓学会
- 日本炎症性腸疾患学会
当院の5つの理念
- 病気の知識や対処法に関する情報提供を行います。
- 病気の予防と早期発見・治療に努めます。
- 慢性の病気は病勢をコントロールし、生活の質を維持できるよう援助します。
- 丁寧な説明、納得のいく検査・治療を心がけます。
- ひとりひとりの健康維持のため、長きに渡り向き合っていきます。
医院概要
医院名 | ふじみ野 消化器・内視鏡内科クリニック |
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住所 | 〒354-0036 埼玉県富士見市ふじみ野東2丁目1-1 グリーンテラスふじみ野1階A号室 |
電話番号 | 049-278-5200 |
FAX | 049-278-5201 |
診療科目 | 消化器内科、内視鏡内科、内科 |
診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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9:00~12:00 外来・内視鏡検査 |
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13:30~16:30 内視鏡検査・手術 |
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16:30~18:30 外来 |
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※当院の診療・検査は完全予約制になります。
▲:内視鏡検査・手術のみ
休診日:木曜、日曜、祝日
アクセス
東武東上線 ふじみ野駅東口より徒歩2分
当院提携駐車場・駐輪場
お車でお越しの際は、月極駐車場「RIVERパーキング1」をご利用ください。
月極駐車場が満車だった場合は、提携のコインパーキング(三武第一・第三)をご利用ください。その際は40分のサービス券をお渡しいたします(超過分につきまして患者様にご負担をお願いしております)。
※駐車場の数に限りがあるため、なるべく公共交通機関でご来院下さいますよう、お願い申し上げます。
※駐車場・駐輪場で起きた盗難被害や事故等のトラブルにつきましては当院では一切責任を負いませんので予めご了承ください。
※敷地内駐車場には駐車できませんのでお控え下さい。ご協力をお願いいたします。
■RIVERパーキング1 No.11・No.13(月極、2台)
富士見市ふじみ野東1丁目17-4
駐車場から当院まで徒歩1分程度です。
駐車番号(11番か13番です)をお間違えのないよう十分確認のうえ、ご利用くださいませ。
■三武パーキング第一(駅東口側コインパーキング、会計時に駐車券をお渡しします)
富士見市ふじみ野東2-1-4
駐車場から当院まで徒歩1分程度です。
満車率が高いです。
*東口側のほかの駐車場も満車になりやすい傾向です。
■三武パーキング第三(駅西口側コインパーキング、会計時に駐車券をお渡しします)
富士見市ふじみ野西1-25-4
空車率が高いです。地下歩行通路経由で徒歩2分程度です。
■自転車でお越しの方
近隣の月極駐輪場(Terios cycle station No.1, No.7)を2台ご利用可能となっております。